投資信託とETF(上場投資信託)の違い

はじめに

今、若い方中心に投資のブームが来ていますが、NISAやつみたてNISAを使って投資信託を利用されている方が多いのでは無いでしょうか。

その一方、慣れてくると配当金がもらえるETF(上場投資信託)に興味を持たれている方も多いのでは無いでしょうか。

今日はその投資信託とETFの違いに関して説明していこうと思います。

投資信託とETFの違い

ETFも投資信託の一種なので、少額で分散投資できる点は共通点と言えます。

ただ以下の点で多きな違いがあります。

1.上場しているか
2.価格の変動
3.種類の多さ
4.手数料(購入時、保有期間中、売却時の手数料)

1.上場しているか

ETFは取引所に上場していますが、投資信託は上場していません。

日本のETFを購入する場合は、基本的に月曜日から金曜日の「9:00~11:30」と「12:30~15:00」に取引を行うことが出来ます。

一方、投資信託は、証券会社や銀行などの金融機関が定める時間であれば取引が可能です。

2.価格変動

ETFは株式と同様、市場が開いている時間であればリアルタイムに価格が変動する金融商品です。そのため、購入する場合タイミングが異なれば価格が異なることもあります。指値の注文もする事が出来るのも大きな違いですね。

一方、投資信託は、価格の更新は1日1回のみです。注文した時点では正確な取引成立価格が分かりません。また、一般的には9時から15時までが注文受付時間で、15時以降は翌日の注文として扱われます。

さらに、外国の株式や債券を組み込む投資信託は、注文した日の翌営業日以降に取引が成立します。
つまり、良くも悪くも取引成立まで価格が分からない投資信託と、取引所が開いている時間にタイムリーに売買することができるETFでは、価格の決まり方に大きな違いがあると言えます。

3.種類の多さ

商品の種類の多さは、圧倒的に投資信託が多いです。ETFは約250銘柄ですが、投資信託は約6,000銘柄です。

ただし、投資信託は金融機関によって取り扱う銘柄が異なるため、中には品揃えが少ない証券会社、銀行もあります。投資信託への投資を検討している方は、口座を開設する前に各金融機関の取扱商品数もチェックしてみましょう。

私がオススメしているのは、手数料の安いネット証券です。中でも楽天証券やSBI証券は手数料も安いですし、投資信託・ETFの数も一通り網羅しているのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

4.手数料(購入時、保有期間中、売却時の手数料)

・購入時の手数料

取引を実施する金融機関によって異なりますし、投資信託とETF、商品によっても違います。

投資信託においては、インデックスファンドを中心に購入金額が無料のノーロードの投資信託が増えてきていますが、「販売手数料」や「申込手数料」とも呼ばれ、購入する際に販売会社に支払う手数料で、購入代金とは別に徴収されます。購入代金に所定の料率をかけた金額を負担します。

ETFにおいても、ネット証券を中心に一部のETFを売買手数料不要で購入できる証券会社も出てきました。しかし、商品ごとに手数料が設定されているのではなく、株式と同様に「売買手数料」の取り扱いになるため、ETFを購入する証券会社の手数料が適用されることになります。ETFの購入を検討する場合は、利用している証券会社の売買手数料をチェックしましょう。

・保有期間中の手数料(信託報酬)

一般的に信託報酬は投資信託よりETFのほうが低い傾向にあります。銘柄にもよりますので購入前にチェックしましょう。

・売却時の手数料

投資信託は売却時に「信託財産留保額」と呼ばれる手数料がかかります。(手数料かからないものもあります。)

一方、ETFは株式を売却する際に発生する手数料と同様「売買手数料」がかかります。(手数料がかからないものもあります。)

結論 投資信託とETFどっちがいいの!?

投資する方の方針によりますので一概には言えませんが、

・長期投資の場合はETFがいいかもしれません。ETFは一般的に投資信託と比べて信託報酬が低い傾向にあります。0.数%/年という微々たる差でも、10年、20年単位の長期になってくると、大きな差がついてきます。長期運用を検討しているなら、ETFが選択しに入ってくるでしょう。

・幅広い選択肢で選ぶなら投資信託が向いているのかもしれません。

・小額で分散投資をしたいならどちらもオススメです。

ETFも投資信託も、どちらも複数の株式や債券などを組み合わせた金融商品です。分散投資を考えている方であれば、ETFでも投資信託でも目的に適うでしょう。

また、ETFも投資信託もどちらも少額から購入できるので、投資初心者の方も取り組みやすいといえます。数百万円、数十万円といったまとまったお金がなくとも、ETF・投資信託は少額から分散投資ができる点が強みです。

まとめ

投信が向いている人

・投資経験があまりない方(これから始めたい方)
・まずは少額からお試しで始めてみたい方
・手軽に積立投資をしたい方
・つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の制度を活用したい方
・長期投資をしたい方 など

ETFが向いている人

・投資に少し慣れてきたので自分でいろいろ試してみたい方
・マーケットを見ながらリアルタイムでの市場価格で購入したい方
・世界的に有名な運用会社が運用する商品に投資をしたい方
・より低コストで投資をしたい方
・長期投資をしたい方 など

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