近年の投資ブームで、定期的に分配金を受け取れる高配当ETFが人気です。
特に米国の高配当ETFで有名な「VYM」は、過去5年間の配当利回りが3%台と比較的安定して推移していますが、本当におすすめの投資先なのでしょうか。
この記事では、 VYMに投資するうえで知っておきたい特徴やこれまでの株価推移、構成銘柄などを解説します 。
高配当ETFに投資しようと考えている方は、参考にしていただければと思います。
高配当ETF「VYM」とは
VYMは「バンガード・米国高配当株式ETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)」のことで、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスに連動する投資成果を目指すETFです。
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスは、米国株式市場の高配当利回り銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数になります。
VYMは時価総額の大きい高配当銘柄で構成されています。
つまり、VYMをひとつ買えば米国の代表的な高配当銘柄をまとめて買えてしまうのです。
現在のVYMの株価は約110ドルであり、約14,000円あればVYMに投資できます。

VYMを買えば、少額で高配当銘柄に投資出来るんだね!!
高配当ETF 「VYM」の構成銘柄
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- エクソンモービル
- JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー
- プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
- シェブロン
- ホーム・デポ
- ファイザー
- イーライリリー
- アッヴィ
- コカ・コーラ
VYMを構成している銘柄は高配当の大型株が中心です。
構成比率は毎月変わりますが、構成銘柄の入れ替えは年1回だけ行われており、銘柄数が増減する場合もあります。
連動を目指すFTSEハイディビデンド・イールド・インデックス指数そのものが平均以上の高配当を想定しているため、VYMも高い分配率が期待できるのです。
なお、GAFAMなど米国を代表するテクノロジー系企業の株式は成長株であり、無配または低配当です。
そのため、VYMにはこうした成長企業がほぼ組み入れられておらず、安定した配当が可能な銘柄が中心となっています。



VYMは大型株が中心で、低配当のGAFAMは組み込まれていないんだね。
VYMに投資をするメリット
- 分散投資ができる
- 経費率が低い
- 高い利回り
分散投資が出来る
VYMの組み入れ銘柄は400社以上と、他の高配当ETFに比べ圧倒的に多い数です。
ETF1銘柄だけで400社への分散投資を行えるので、価格変動リスクを大幅に抑えられるでしょう。
また各社の企業分析をVanguard社に一任し、プロが選定した企業への投資を簡単に行える点も大きなメリットです。
経費率が低い
VYMの経費率は年率0.06%と、他の米国高配当ETFよりも低いことがメリットです。
経費率が低いため、コストを抑えながら運用できます。
例えばVYMに100万円投資している場合、1年間で600円の経費がかかります。400社もの企業に自動で分散投資してくれて銘柄の組み換えまでしてくれることを考えたら、経費率0.06%はかなり低いと言えるでしょう。
高い利回り
VYMは、米国株式市場の高配当利回り銘柄で構成されるFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークしているため、比較的高い配当利回りが期待できます。配当利回りが1%前後のETFや個別株も多い中で、VYMの直近の配当利回りは約2.8%あります。配当は年4回受け取ることが可能です。
VYMが買えるおすすめネット証券
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VYMを含め、米国ETFのラインナップも充実しているので、あなたの欲しい銘柄がきっと見つかりますよ。
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最後に
今日は高配当米国ETF「VYM」に関して解説しました。
アメリカ企業400社に分散投資が出来て、経費率は0.06%とコストも安いです。
キャピタルゲインを狙っている方にはお勧めできませんが、インカムゲインを目的にされている方は、米国ETF「VYM」をご検討ください。
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